看護師という仕事柄、転職が多くなりがち。看護師専用の転職サイトは増えていますが、転職活動自体は一般的な転職活動とさほど変わりありません。気になる求人が見つかったらコンサルタントに相談し、応募・面接という流れになりますので、当然、応募書類を作成する必要が出てきます。自分自身のことを最大限にわかってもらうために応募の段階で惹きつけるような応募書類を作成しなければなりません。ここでは転職の成功率をぐっと高める履歴書と職務経歴書の書き方を詳しく解説していきますので参考にしてみてください。
履歴書は、自分がどのような人間であるのかを表すのにこれ以上ない“便利なもの”です。書くことがないと恐れている人が多いのですが、職務経歴書ほど硬くなる必要はなく、フランクな内容で書くのがポイントになります。学歴や資格などはお手本通りに書いてもらうだけでいいのですが、大事になってくるのが「趣味」「長所・短所」そして「志望動機」です。まずこの3つすべて枠いっぱいになるように書くようにしましょう。字の大きさは大きすぎず、小さすぎないようにしましょう。また、斜めになってしまうと読みにくいので、鉛筆で軽く罫線を引き、まっすぐ読みやすくなるように工夫してみてください。
- 趣味
- 長所・短所
- 志望動機
趣味なんて本当に些細なことでもいいのです。パソコンでネットサーフィンをよくする方であれば、PCを使って情報収集をすること、と言い換えると聞こえがすいぶんよくなります。看護師のこととは全く関係ない内容、例えば、カメラや読書、サイクリング、パワースポット巡り、など本当に自分が趣味としていることを書き出してみましょう。珍しい趣味だったりすると話が盛り上がる可能性が高いです。
長所と短所も明確に書くことが大事です。ここでポイントになるのが長所・短所はどちらも長所としてとらえることです。長所だったら「誰とでも会話することができる」といった感じで書けば、コミュニケーション能力が高いと判断できる材料になります。短所は「細かいところを気にしすぎる」とすれば、業務でのミスを事前に防ぐことができると判断できますよね。細かいところまで気にするので業務上のミスがあまりないです、と書いてしまってもいいぐらいです(笑)。
最も大事になるのが志望動機でしょう。まず、看護師としてどれぐらい働いたのかを書きます。年齢によって勤務年数は異なるでしょうが、そこまで勤務年数は大事ではありません。勤務年数はどの程度の実績があるのか参考にします。そして、転職をする理由を明確に記すことがポイントになってきます。たとえ、前職場で人間関係がギクシャクしてしまったことが転職理由であったとしてもそのことは書かない方がいいですね。例えば、前職が混合病棟であれば、働くうちに体のすべての機能を司る脳に興味が湧き、脳神経外科でスキルアップを考えたいと思うようになりました、といった旨を志望動機とすれば、転職理由が明確になります。
職務経歴書はその名のとおり、これまでの勤務先(勤務地・勤務年数)やその仕事内容を記す書類です。平成●●年|●●総合病院入社、事業内容●●といったような形で書くのが一般的なのですが、これだけではインパクトも弱ければ、内容もあまりよく伝わりません。さらに細かく書いていくことが大事になります。例えば、同じ病院でも担当科目が異なりますから、例えば「外科・心臓血管外科」などと担当科目を詳しく記載します。
- 医師の指示施行
- 救急外来手伝い
- 心臓血管外科手術後集中管理
- 急変時対応
- プリセプター業務
- 看護研究
- 心臓カテーテル検査前後の看護
といったように、業務内容をより明確に書くとどのようなスキルを持っているのか詳しく伝えることができます。細かく書くほど面接の流れがスムーズになりますし、時間も削減でき、効率よく面接を進めることができるようになります。もちろん、実際に本当に経験した業務内容でなければなりませんが。
業務内容を詳しく記載するのとともに、「上記のように看護業務に従事するのと同時に緊急患者への対応の経験もあり、様々な業務に対応できます」など一言添えるだけでもまた印象はよくなります。看護師という仕事は適応力や対応力がとても大事になりますので、柔軟に対応できる力があると大きな戦力になります。
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